Wixは世界で2億サイト以上が利用するノーコードWebサイトビルダーです。日本でも中小企業やフリーランスを中心に利用が拡大していますが、サイトを多言語化したいと考えたとき、「どの方法が最適なのか」で迷う方が少なくありません。
この記事では、Wixサイトを多言語化する3つの方法を費用・機能・導入難易度で比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。Webサイト多言語化の全体像も合わせてご確認ください。
Wixサイトの多言語化が求められる背景
インバウンド需要の拡大
訪日外国人数は年々増加しており、飲食店、宿泊施設、美容サロン、観光関連ビジネスでは、英語をはじめとした多言語でのWeb情報発信が不可欠になっています。WixでWebサイトを構築している事業者も例外ではありません。
海外顧客へのアプローチ
ECサイトやサービス紹介サイトを海外向けに展開する場合、多言語対応は信頼性の向上とコンバージョン率の改善に直結します。英語だけでなく、ターゲット市場に合わせた言語対応が必要です。
方法1: Wix Multilingualを使う
Wix Multilingualの概要
Wix Multilingualは、Wix公式が提供する多言語化機能です。Wixエディタから直接、翻訳対象のテキストを管理し、言語切替ボタンをサイトに追加できます。
メリット
- Wix純正 — エディタとシームレスに統合されている
- 言語切替UI — 自動で言語セレクターが配置される
- SEO対応 — 言語別のURLが自動生成される(例: /en/, /zh/)
- 翻訳管理画面 — テキストごとに翻訳を入力・管理できる
デメリット・制限
- 手動翻訳が前提 — 各テキストを1つずつ翻訳する必要がある
- 有料プラン必須 — Wix Multilingualの利用には追加料金がかかる
- 対応要素に制限 — 一部のアプリやウィジェット内のテキストは翻訳対象外
- ページ数が多いと管理が煩雑 — 翻訳漏れが発生しやすい
- 翻訳の更新が手間 — 原文を変更するたびに翻訳も手動で更新が必要
方法2: 手動で翻訳ページを作成する
概要
Wix Multilingualを使わず、英語版のページを手動で複製して作成する方法です。例えば「/about」のページを複製して「/en/about」を作り、テキストを英語に書き換えます。
メリット
- 追加費用なし — Wixの基本プランだけで対応可能
- 完全な自由度 — レイアウトやデザインも言語ごとに変更できる
デメリット
- 作業量が膨大 — 全ページを複製・翻訳する必要がある
- メンテナンスが二重 — 原文ページを更新するたびに翻訳ページも更新が必要
- 翻訳品質の担保が困難 — 翻訳者の手配や品質管理が別途必要
- SEO設定も二重管理 — hreflangタグの設定を手動で行う必要がある(多言語SEOの基本を参照)
方法3: JavaScript埋め込み型の翻訳サービスを使う
概要
blaidのようなJavaScript埋め込み型の翻訳サービスを使う方法です。WixのカスタムコードにJavaScriptを1行追加するだけで、サイト全体が自動翻訳されます。
メリット
- 導入が最も簡単 — コード1行で全ページが自動翻訳される
- AI翻訳で即時対応 — ページの追加・更新時も自動で翻訳が反映される
- メンテナンス不要 — 原文を更新すれば翻訳も自動更新
- 多言語対応 — 英語、中国語、韓国語など複数言語を一括対応
- 翻訳の手動修正も可能 — AI翻訳をベースに、重要箇所だけ手動で調整できる
- 無料プランあり — 小規模サイトなら無料で開始可能
デメリット
- サードパーティ依存 — 翻訳サービス提供元への依存が発生する
- カスタムコード対応プランが必要 — Wixの無料プランではカスタムコードが追加できない場合がある
Wixへの導入手順
- blaidに登録し、サイトURLを登録する
- 発行された埋め込みコードをコピーする
- Wixエディタで「設定」→「カスタムコード」を開く
- 「head」セクションにコードを貼り付ける
- 保存して公開 — サイト全体が多言語対応になる
3つの方法を比較
以下の表で、3つのアプローチを費用・機能・導入難易度で比較します。
| 項目 | Wix Multilingual | 手動翻訳ページ | JS埋め込み型(blaid) |
|---|---|---|---|
| 導入難易度 | 中 | 高 | 低(1行追加) |
| 初期費用 | Wix有料プラン+追加費用 | 翻訳者への依頼費 | 無料プランあり |
| 月額費用 | Wixプランに含まれる | 更新のたびに費用発生 | 無料〜有料プラン |
| 翻訳方法 | 手動入力 | 手動入力 | AI自動翻訳+手動修正 |
| 更新時の手間 | 翻訳の手動更新が必要 | ページごとに手動更新 | 自動更新 |
| 対応言語数 | 多言語対応 | 作成分だけ | 多言語対応 |
| SEO対応 | 言語別URL自動生成 | 手動でhreflang設定 | サービスによる |
| 翻訳品質 | 翻訳者に依存 | 翻訳者に依存 | AI+手動調整 |
どの方法を選ぶべきか
Wix Multilingualが向いているケース
- 翻訳品質を完全にコントロールしたい場合
- 既にWix有料プランを利用しており、追加投資に抵抗がない場合
- ページ数が少なく、手動翻訳の負担が小さい場合
手動翻訳ページが向いているケース
- 言語ごとにデザインやコンテンツを大幅に変えたい場合
- 対象言語が1つだけで、ページ数が非常に少ない場合
JavaScript埋め込み型が向いているケース
- できるだけ早く・手軽に多言語化したい場合
- ページ数が多く、手動翻訳のコストが現実的でない場合
- サイトの更新頻度が高い場合
- 複数言語に同時対応したい場合
- まずは無料で試したい場合
Google翻訳ウィジェットを検討している方は、Google翻訳ウィジェットの代替手段の記事も参考にしてください。品質面での課題と、より良い代替手段を解説しています。
まとめ
Wixサイトの多言語化には、Wix Multilingual、手動翻訳ページ作成、JavaScript埋め込み型の3つのアプローチがあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、サイトの規模や更新頻度、予算に応じて最適な方法が異なります。
特に中小企業やフリーランスの方には、導入の手軽さ・自動翻訳・メンテナンス不要の3点でJavaScript埋め込み型がおすすめです。blaidなら無料プランから始められるので、まずは試してみてはいかがでしょうか。
- blaidに無料登録してサイトURLを追加
- 発行されたコードをWixのカスタムコードに貼り付け
- 公開するだけでサイト全体が多言語対応に
Webサイト多言語化の総合ガイドでは、プラットフォームを問わない多言語化の全体像も解説しています。