ペライチは、日本発のノーコードWebサイト作成サービスとして、中小企業や個人事業主に幅広く利用されています。テンプレートを選んでテキストと画像を入れるだけでWebサイトが完成する手軽さが特徴ですが、「多言語化したい」というニーズに対しては制約があるのが実情です。
この記事では、ペライチの制約を踏まえた上で、現実的にサイトを多言語化する方法を解説します。Webサイト多言語化の総合ガイドと合わせてお読みください。
ペライチの特徴と多言語化の課題
ペライチの強み
- 圧倒的な手軽さ — ITリテラシーが高くなくてもWebサイトが作れる
- 日本語テンプレート — 日本市場向けに最適化されたデザイン
- 低コスト — 無料プランからスタート可能
- 決済機能内蔵 — 商品販売や予約決済にも対応
- SEO対策 — 基本的なSEO設定が管理画面から可能
多言語化における制約
- 多言語機能が未搭載 — ペライチには公式の多言語化機能がない
- 言語別ページの切り替え機能がない — URLやサブディレクトリでの言語分離が困難
- カスタムHTML/JSの制限 — プランによってはカスタムコードの追加に制限がある
- hreflangタグの設定が困難 — HTMLの直接編集ができないため、SEO向けの多言語設定がしにくい
ペライチサイトを多言語化する方法の比較
現実的に利用可能な方法を比較します。
| 方法 | 導入難易度 | 費用 | 翻訳品質 | メンテナンス |
|---|---|---|---|---|
| 言語別にページを複製 | 中 | 翻訳者費用 | 高(プロ翻訳の場合) | 二重管理で負担大 |
| Google翻訳ウィジェット | 低 | 無料 | 低〜中 | 不要 |
| JS埋め込み型翻訳(blaid) | 低 | 無料〜 | 中〜高 | 自動更新 |
方法1: 言語別にページを複製する
手順
- 日本語ページを複製する
- 複製したページのテキストを英語(または対象言語)に差し替える
- 日本語ページにリンクボタンを設置して英語ページへ誘導する
- 英語ページにも日本語ページへの戻りリンクを設置する
この方法の課題
- ページ数が2倍になり、管理が煩雑化する
- 日本語ページを更新するたびに英語ページも手動更新が必要
- 翻訳費用が別途発生する(ページあたり数千円〜数万円)
- ペライチのプランによってはページ数制限に引っかかる
方法2: JavaScript埋め込み型の翻訳サービスを利用する
概要
blaidのようなJavaScript埋め込み型の翻訳サービスを使えば、ペライチの制約を最小限にしつつ、サイト全体を自動翻訳できます。ペライチのビジネスプラン以上で利用できるHTML埋め込み機能を使って導入します。
導入手順
- blaidに無料登録し、ペライチサイトのURLを追加する
- 発行された埋め込みコードをコピーする
- ペライチの「ページ設定」→「HTML埋め込み」を開く
- headタグ内にコードを貼り付けて保存する
- 公開すると、サイト上に言語切替ボタンが表示される
この方法のメリット
- 最短1分で導入 — コードを貼るだけで完了
- ページ複製不要 — 1つのページで多言語対応
- 自動更新 — 日本語テキストを変更すれば翻訳も自動で更新
- AI翻訳+手動調整 — ベースはAI翻訳、重要箇所は管理画面から手動修正可能
- 複数言語対応 — 英語、中国語、韓国語など一括で対応
中小企業のインバウンド対策としての多言語化
インバウンド対応が必要な業種
ペライチを利用している事業者の中で、特に多言語化のニーズが高い業種は以下の通りです。
- 飲食店 — メニューやアクセス情報の英語化(飲食店の英語対応チェックリストも参照)
- 美容サロン・エステ — 外国人観光客向けの施術メニュー紹介
- 宿泊施設 — 客室・料金・アクセスの多言語対応
- 観光施設・体験サービス — ツアー内容や予約方法の多言語化
- 小売店 — 商品紹介や免税対応情報の多言語化
多言語化で得られる効果
- 検索流入の増加 — 外国語キーワードでのGoogle検索に表示される
- 問い合わせ・来店の増加 — 外国人が安心して連絡・来店できる
- 口コミ・紹介の促進 — 外国人観光客同士の口コミで広がる
- 競合との差別化 — 多言語対応している店舗はまだ少数派
インバウンド向けのWeb戦略について詳しくは、インバウンドWeb戦略ガイドも参考にしてください。
まとめ
ペライチには公式の多言語化機能がないため、多言語対応は工夫が必要です。しかし、JavaScript埋め込み型の翻訳サービスを使えば、ペライチの手軽さを損なうことなく、サイトを多言語化できます。
おすすめの進め方は以下の通りです。
- blaidに無料登録してペライチサイトを追加
- 埋め込みコードをペライチのHTML設定に貼り付け
- 英語でのアクセス状況を確認し、効果を測定
- 必要に応じて中国語・韓国語を追加
ペライチで手軽にサイトを作れたように、多言語化もコード1行で手軽に始めましょう。Webサイト多言語化の総合ガイドでは、プラットフォームを問わない多言語化の全体像を解説しています。